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聖地モン・サン・ミッシェル、ロワールの古城巡りで、優美なフランス旅行を満喫

聖地モン・サン・ミッシェル、ロワールの古城巡りで、優美なフランス旅行を満喫。モン・サン・ミッシェルの写真。
フランス旅行にてモン・サン・ミッシェルの中のメインストリートの写真。フランス旅行 モン・サン・ミッシェルの中のメインストリートにはお店が並んでいてにぎやか

パリ&その近郊の旅行で、どこかフランスの見どころを足すのなら、神秘的な景観で知られる世界遺産のモン・サン・ミッシェルがオススメ。
パリから高速列車(TGV)とバスを乗り継いで片道2時間と決して近くはないが、行く価値はある。パリから日帰りバスツアーもあるので手軽に行けるが、できれば1泊してサンセットを見てみたい。
陸地から離れた小さな島にそびえ立つ修道院は、8世紀に基礎が建てられたもの。その後、幾度となく増改築がくり返されて、現在目にできるような修道院というよりむしろ城塞のような堅固な姿となった。その外観は、まるでお城が海に浮かんでいるようだ。

もうひとつパリから足を伸ばすのにぴったりなのが、美しい古城が点在するロワール地方
緑の森と色とりどりの花々に彩られたのどかなロワール河畔に、古城が影を落とす姿は何とも優雅でロマンチック。中世からルネサンス期に建てられた古城をめぐると、華麗なるフランス王朝の時代を感じられるだろう。
ロワール地方は古城だけでなくまわりの自然もとても美しく、美食の里としても名高いので、ロワール地方の中心都市で古城巡りの起点ともなる都市トゥールに泊まって、ローカルの定期観光バスを使って古城を見学するのがいちばんオススメだが、時間のない人はパリから日帰りでいくつかの古城をまわる日帰りツアーもある。

フランス旅行にてモン・サン・ミッシェルの写真。フランス モン・サン・ミッシェル

モン・サン・ミッシェル
海に浮かぶ修道院の島、モン・サン・ミッシェル。
8世紀に本格的な工事が始まり、長期の難工事と何世紀にも渡ってくり返された増改築を経て、現在のそびえ立つ城塞のような外観になった。
修道院の内部は荘厳な雰囲気で、中世のさまざまな建築様式が融合して見られる独特なものになっている。中世以来、聖地として多くの信者をこの地へと招き、百年戦争中は英仏海峡に浮かぶ要塞の役割を果たし、ナポレオン1世の時代には牢獄としても使われていたモン・サン・ミッシェルは、その神秘的な姿から「西洋の驚異」と呼ばれたほど。
世界遺産にもなっているモン・サン・ミッシェルのいちばんの魅力は、やっぱりこの立地だろう。突然視界に現れる姿はとても神秘的で、まるで孤島に建つお城のようだ。かつては満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には自然に現れる道で陸とつながっていたが、現在はグレーの干潟のような砂地が広がっていて周囲の陸地化が急速に進んでいる。かつての姿を取り戻すべく、この大量にたまった泥砂を取り除いて以前のように水をたたえた状態に戻そうというプロジェクトが計画されている。

ロワール地方
「フランスの庭」と呼ばれるロワールは、恵まれた気候と美しい自然が見られる地方。ゆったりと流れるロワール川のほとりには、フランス王朝の華麗なる歴史を伝える美しい古城が点在している。中世からルネッサンス期までさまざまな王や貴族が城館を建てたことからも、ロワールがどれだけ人々を惹きつける場所だったかが分かるだろう。
古城めぐりは、ロワールの中心都市トゥールを起点にするのがベスト。トゥール発の定期観光バスに乗って、のんびり数日かけて豊かな緑や花々を楽しみながら古城をまわるのがオススメ。時間のない人は、パリからの日帰り観光ツアーで行くことも可能だけど、少々味気ないのは否めないだろう。 ロワール地方は美食の里としても名高く、パリとはまた違う古き良きのどかなフランスを楽しめる地方なので、できればのんびり訪れたい。
見どころとなる古城をいくつかあげると、「6人の女の城」を呼ばれるシュノンソー城は、川をまたぐように建つ姿が美しい。ソローニョの森に建つロワール最大のシャンボール城は、レオナルド・ダ・ヴィンチが考案したといわれる二重螺旋階段がある。高台に建つアンボワーズ城は眺めがすばらしく、ダ・ヴィンチ博物館クロ・リュセが近くにある。名城として名高いブロワ城は増築されつづけたため、13~17世紀の建築様式の変遷を一目で見ることができる。

フランス旅行にてパリ発祥の地セーヌ川にあるシテ島の写真。フランス セーヌ川にあるシテ島はパリ発祥の地。

パリ
フランスどころか、ヨーロッパそして世界の都といっても言い過ぎではないのではないだろうか。そんな華やかな雰囲気に包まれた花の都パリ。政治・経済はもちろん、歴史・文化・芸術・食・ファッション・エンターテイメント……すべての中心であり、古き良き伝統と洗練された最先端のものが調和した魅力のあふれる大都会だ。
そんなパリの見どころはあげてもあげてもきりがなく、ガイドブックに載っていない場所や、何でもない通りですら見どころになってしまうような街。行きたいところを優先的に観光しながら、パリの町歩きを楽しもう。
大きな街だが、観光客が訪れる場所はほぼ中心部に集中しているので、便利なメトロを使えばさほど大変ではない。セーヌ川の遊覧船に乗るのもおもしろいだろう。
観光や美術館見学に疲れたら、のんびりカフェでカフェオレ(フランス語ではカフェ・クレーム)を飲んだり、広場や公園でのんびりしながら、パリジャンたちの気分を味わってみよう。
おいしいフランス料理やスイーツ、ショッピング、本場のバレエやオペラ鑑賞などなど、どれだけいても飽きることなく、やりたいこと行きたい場所ばかり増えてしまうだろう。

フランス旅行にてノートルダム大聖堂の上にいるガーゴイルの写真。フランス ノートルダム大聖堂の上にいるガーゴイル

そんなパリの見どころをあえてあげるとすれば、初めての人が欠かせないのが、凱旋門、エッフェル塔、サクレ・クール寺院、ノートルダム大聖堂。
もう一歩パリ通を目指すなら、オペラ・ガルニエの内部見学、サント・シャペルのステンドグラス、週末ののみの市やマルシェ(朝市)。
エリアでいえば、カルチェ・ラタンやサン・ジェルマン・デ・プレはかわいいお店やカフェ・レストランが多く、のんびり散策するのにオススメ。
博物館・美術館なら、ルーヴル、オルセー、ポンピドゥーセンターの近代美術館、ピカソ美術館が有名かつ必見だろうが、好みと興味に合わせて楽しもう。リニューアルオープンしたオランジェリーや、邸宅美術館のマルモッタンではモネの睡蓮などが見られるし、ギュスターブ・モローや質の高い企画展を開催するグラン・パレなどもオススメ。写真美術館や郵便博物館、エロチズム博物館など絵画・彫刻以外の博物館もおもしろい。

<パリ近郊(イル・ド・フランス)>
パリを取り巻くほぼ半径100kmの地域は「イル・ド・フランス」と呼ばれ、のどかな風景が広がっている。セーヌ川をはじめとして多くの川が流れ自然がとても豊かで、パリ近郊とは思えない田園風景が見られる。かつての王や貴族が愛したお城や、印象派の画家たちゆかりの地が当時の趣のまま随所に残っている。
パリから列車1本で気軽に日帰りできてしまうので、滞在中に一度は足を伸ばしてみよう。お天気のいい日に、ぶらりと出かけるのに最適の場所だ。

■ヴェルサイユ
フランスの最も輝かしい栄光の時代を象徴するのが、このヴェルサイユ宮殿。
栄華を極めたルイ14世が造り上げた絢爛豪華な宮殿は、当時の政治・文化・芸術の中心だった。宮殿はすべてにおいて贅が尽くされ、フランス中から一流の建築家、造園家、装飾家が集められ、自然を大改造して、完成まで半世紀もかけて造られたというから、その華やかさはただものではない。結果、この贅沢な浪費によって市民の不満が高まり、フランス革命が起こったという歴史もうなずけてしまうほど。
宮殿内はどの部屋も、ルイ14世が好んだというゴージャスな装飾で埋め尽くされている。最も壮麗なのが、シャンデリアが目を引く長い回廊の鏡の間。そして、フランス式庭園の最高傑作ともいわれるヴェルサイユの庭園は、広大な敷地に多くの噴水や彫刻が飾られ、屋外美術館のよう。
ルイ16世に嫁いだ、オーストリア・ハプスブルグ家の王妃マリー・アントワネットがやってきたのも、ここヴェルサイユ。マリー・アントワネットの寝室など、彼女ゆかりのものも見ることができる。宮殿のはずれには、マリー・アントワネットが隠れ家として愛したプチ・トリアノンや、ルイ14世の離宮グラン・トリアノンがあり、こちらも繊細で優美な建物。

■フォンテーヌブロー
歴代のフランス王たちが狩りを楽しんだフォンテーヌブローの森は、広大で深く、今でも自然美にあふれていて休日にはのんびりとアウトドアを楽しむ人々でにぎわう。
フォンテーヌブローの宮殿は、狩りに訪れた王たちが中世から18世紀末までどんどん改築を重ねて建物を継ぎ足していってできたもの。なので、さまざまな建築様式が見られ、フランス王権の歴史が凝縮されているといえる。宮殿内部の豪華な装飾や見事な絵画、そして宮殿を取り囲む4つの庭園もそれぞれ趣が異なっていて美しい。

■シャルトル
麦畑に囲まれた小さな町に堂々とそびえ立つ大聖堂が印象的なシャルトル。
フランス・ゴシックを代表するシャルトルのノートルダム大聖堂は、世界遺産にもなっている。外観は、左右非対称の高い尖塔が特徴的で、上ることもできる。「シャルトル・ブルー」で知られるステンドグラスはどれも美しく荘厳な輝きで、見る人を魅了している。「美しき絵ガラスの聖母」というステンドグラスは12世紀に作られたフランス最古のもの。ステンドグラスの色や輝きは訪れる時間によって異なった印象を与えるので、できるだけ晴れた日に時間をかけて見学しよう。
シャルトルの町は美しい旧市街の町並みが残っているので、のんびり散策するのも楽しいだろう。